次女と二女の違いは何でしょう?
願書や履歴書などの書類から、結婚式の招待状や婚姻届、出生届など、シーン別の使い方をまとめてみました。
もちろん言葉の意味についても触れていますので、気になる方は良かったら目を通して見て下さい。
「じじょ」の漢字で悩んだときの参考にしてもらえればと思います。
次男と二男の違いに関してはこちらの記事【次男と二男の使い分け】をどうぞ。
次女と二女の違いは?どう使い分けるのか?
次女と二女の違いは、ふとした時に疑問に思うこともありますよね。
どう使い分けるべきなのか、正直なところよく分からないという方も多いでしょう。
まず前提として、「次女」も「二女」もその意味に差はありません。
辞書などでも『じ‐じょ【次女・二女】』のように同一で表記されていることが多いですし、どちらも『二番目に生まれたむすめ』という意味になっています。
ですからどちらかを使うと間違いである、というわけではないんですね。
限定されたシーン別の使い方は後で詳しく説明しますが、まず大まかな使い分けについて解説していきます。
次女と二女で迷ったときのポイント
少なくとも友達との何気ないやりとりなどの中では、「次女と二女」どちらを使おうが問題ありません。
でもこれでは判断基準になりませんよね。
悩んでしまったときにも判断しやすい方法をお伝えします。
改ざんの可能性
悩んでしまったときのポイントとして意識するならば、改ざんされて困る文書には「次女」を用いるようにしましょう。
「二女」に用いられる「二」という漢字は、「三」に書き変えることも容易です。
そのような悪意あることはないと思いたいですが、ないと言い切れないのもまた事実。
その可能性も頭に入れておき、次女と二女の使い分けの判断基準の1つとしておきましょう。
誤解を生まない配慮と正しい言葉使い
漢字をパッと見たときに、勘違いを生まない配慮もポイントの1つとしてあげられます。
「三女」などの言葉を用いる可能性のあるシーンでは、「次女」と表記されていたほうが迷わずサッと判断することができます。
一方で「二女」という漢字は、「一男二女」などの際にも用いられます。
こういった言葉は「次女」ではなく「二女」が一般に正しいため誤用してはいけません。
この場合の「二女」は2人の女の子という意味であり、2番目の女の子とは意味が違ってきますから注意しましょう。
難しい書類以外の場合
大まかなポイントを説明してきましたが、そもそも考えるのが面倒、忘れてしまう、という人はもう普段から統一してしまいましょう。
難しい正式な書類や結婚式などの限られた場ではその都度調べるのがおすすめですが、普段はそこまで考え込まなくてもどちらでもOKという場合が多いです。
(シーン別の使い分けもこの後まとめていますので参考にしてくださいね)
では普段どちらにするのが良いかというと、基本的に普段使いは「次女」にしておくのがおすすめです。
改ざんのリスクや分かりやすさという点から見てもおすすめですし、出版物などのメディアでも「次女」が多く使われていることから一般に広く馴染みがあります。
2番目なのか2人なのかといった勘違いや誤解を生まないという意味でも、どちらでもよいであろう場面では「次女」を用いておくのが無難でしょう。
書類は次女と二女どっちで書けば良い?
書類に「じじょ」と記入する場合、次女と二女どちらの漢字を用いるべきなのでしょうか?
入園願書や入学願書、履歴書、戸籍など、さまざまな場面で続柄を記入しなければならないケースはありますよね。
特に大事な書類であればあるほど悩んでしまいます。
戸籍の書類は次女と二女どっち?
まず覚えておきたいのが「戸籍」での表記です。
実は日本には「戸籍法施行規則」というものがあり、戸籍に関する書類などは「二女」でなくてはならないと決められています。
そのため、戸籍など役所に提出する書類は基本的に「二女」と記入するよう覚えておきましょう。
「次女」と記入すると場合によっては訂正を求められることもあります。
願書や履歴書は次女と二女どっち?
では願書や履歴書など書類の提出先が学校や一般企業である場合、次女と二女どちらの漢字を用いればよいのでしょうか?
こちらも悩んでしまうポイントだと思いますが、実は学校や企業に提出するものはどちらでも構いません。
どちらでも構わないというかどちらでも間違いではないのです。
「じじょ」という言葉でどちらを使うか定められているのは、ごく限られた場面だけですからね。
ですがどちらにしようか悩んだのであれば、このような書類に書くときは「二女」のほうがおすすめです。
すでにご紹介したように、日本には「戸籍法施行規則」があります。
学校や企業に提出するものはこれに従わねばならないということはありませんが、根拠に基づきより良い印象を与えるなら「二女」のほうが無難ではないでしょうか?
実際に学校や企業がそこを重視するかと言われたらそうでもないのですが、規則に則った記載方法にしたという根拠があれば、何かあったときも安心ですからね。
結婚式は次女か二女か?婚姻届はどうする?
「次女と二女」で悩んでしまう場面の1つとして結婚があげられます。
結婚といえばおめでたいことではありますが、実際に婚姻届や招待状などを準備するとなると「次女と二女」の問題にぶち当たってしまうことがあります。
こちらも順に考えていきましょう。
婚姻届は次女と二女どっち?
まず婚姻届に記入する続柄は、次女と二女どちらの漢字を用いるのか。
これは役所に提出する公的な届けになりますよね。
「戸籍法施行規則」というものがあると話ましたが、それに従いこちらは「二女」と記入する必要があります。
結婚式の招待状や案内状は次女と二女どっち?
では結婚式の招待状や案内状はどうなのでしょうか?
こちらは役所に提出する書類ではなく、親族や友人に宛てるものになります。
したがって正解というのはありません。
次女でも二女でも好きな方を使用して問題ないでしょう。
参考例として、長女と二人姉妹の場合などは「次女」、さらに下がいるのであれは「二女」にしておくなどの使い分けもあるようです。
戸籍などは「二女」ですが、近年ニュースなどでも「次女」と表記されることが多々ありますし、基本的にはどちらでも問題なく受け入れられるのではと思います。
ただし結婚式というのは夫婦で行うものですから、新郎側新婦側で差は付けないのが望ましいですね。
新郎新婦の二人で話し合って、表記は統一しておくのがベターだと思いますよ。
ささいなことではありますが、気にされる方もいらっしゃるかもしれませんから。
後々「しまった・・・!」なんてことにならないよう、事前に決めておくと安心です。
出生届は次女と二女どっち?命名書や年賀状も!
結婚式の話をしてきましたが、人によっては出生届を提出する機会もあるかもしれません。
出生届の場合は、「二女」と記入するようにしましょう。
こちらも「戸籍法施行規則」に則ったものになります。
命名書は次女と二女どっち?
出生届と縁のあるものとして「命名書」があげられます。
生まれてきた赤ちゃんの名をお披露目する際の大事な書物ですね。
こちらは、次女と二女、どちらを用いてもOKです。
命名書というのは身内でお祝いする際のものですから、どちらを選んでも間違いではありませんよ。
もしできるだけ正しい形にこだわりたいのであれば、正式な戸籍の書類同様「二女」にしておくとよいでしょう。
年賀状は次女と二女どっち?
もう1つ赤ちゃんの誕生で「じじょ」という言葉を用いるのが年賀状です。
人によるとも思いますが、年賀状で「じじょが誕生しました」といった報告を行う方も少なくないですよね。
こちらも悩んでしまうかもしれませんが、命名書と同様、次女と二女のどちらで表記しても問題ありませんよ。
悩んでしまう場合は、命名書同様に“ちゃんとした報告である”という意味を込めて「二女」にしておくのがおすすめです。
次女と二女はどっちが正しい?
結局次女と二女はどちらが正しいのでしょう?
戸籍関連で提出する役所の書類は二女ですが、それ以外は絶対的な決まりというのはありません。
意味にも明確な区別はありませんから、普段はそこまで気にしなくても大丈夫なものではあります。
ただあえて言うのであれば、
・戸籍等の難しい書類では二女
とするのが無難です。
気になる方は普段からどのような場面でどう使い分けをされているのか意識してみてもいいかもしれませんね。
重要書類に関してはできるだけミスも訂正もしたくないと思いますから、正式な書類または大事な書類だけ「二女」で統一してみてはいかがでしょうか?
提出先が役所でなければ「次女」と「二女」どちらの表記でも間違いにはなりませんが、1つの基準として参考にしてみてください。
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