イラストを作成するにあたって苦手だなと思う工程はありますか?
下絵の時点で構図に悩む人もいれば、ペン入れが上手くいかない、着色が思い通りに出来ないなど、悩んでしまうこともあると思います。
でもその苦手を克服することが出来ればイラスト作成がさらに楽しくなるのではないでしょうか。
自分が苦手だと思う工程と向き合い、原因を探り、改善していくことでより魅力的なイラストが描けることと思います。
今回はペン入れにスポットを当てて、苦手な原因、上達のコツを探ってみました。
ペン入れに苦手意識があるのであれば、ここで一度自分のイラストと向き合い、上達を目指しましょう。
イラストのペン入れが苦手なのはなぜか?その原因を探ろう
苦手を克服するにはまず自分が苦手意識を抱いているのがどの部分なのかをしっかりと見極める必要があります。
ペン入れと一言で言っても悩みは多種多様ですからね。
まずなぜペン入れを苦手だと感じてしまうのか。
線を引くのが苦手だからですか?それともペン入れするとなんだか自分が思っていたのとは違う出来栄えになってしまうからですか?
それぞれ考えられる原因はなんでしょう。
「線を引くのが苦手」と言ってもいろいろありますからね。
なんだか歪んでしまったり、がたがたになってしまうという、キレイな線が描けないという悩みですか?
この場合単純に技術的な問題だけでなく、もしかしたら道具と自分の相性が悪いのかも知れませんよね。
また、線自体はキレイに描けるけれど、強弱が上手くつけられない、またはつける箇所が分からないといった悩みの場合、技術不足、道具との相性、知識の不足などが考えられますよね。
本当に苦手としているのはどの部分でどういった原因なのか、一度よく考えて見てくださいね。
また、ペン入れすると自分が思っていたのと違う出来栄えになってしまう、このような悩みの場合はまず自分の下書き段階の絵を見てみましょう。
下書きの段階では多くの方が複数の線を引いているのではないでしょうか。
下絵はたくさんの線で描かれていてもペン入れでは1つの線を選びますよね。
この行為が下絵とペン入れ後の差を招き、「下絵のほうが上手く描けていた」と感じる原因なのです。
どういうことかといいますと、人間は複数ある線の中から勝手に「理想の線」を選び出してしまいます。
その「理想の線」である一番良い線にペン入れをすることが出来れば問題ないのですが、慣れていないとそれが上手く出来ません。
結果、ペン入れすると「下絵よりも劣化したイラスト」になってしまうのです。
「理想の線」を選び抜くことが出来るようになれば、「下絵よりも劣化したイラスト」になってしまうことは無くなるのではないでしょうか。
イラストのペン入れのコツは?意識するべきポイント
自分がペン入れを苦手だと感じている原因は分かったでしょうか?
苦手が分かったら合わせてコツも知っておきましょう。
練習して上達を目指すうえで、コツを抑えているのといないのでは上達のスピードに差が出るかもしれません。
ひたすら描くだけでも上達はするかも知れませんが、どうせなら効率よくスキルアップを目指したくないですか?
そもそもですが、どのように練習して良いか分からないかもしれませんよね。
いくつかポイントを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
まずペン入れはどこから始めますか?
描きやすいところからがやりやすくていいのかもしれませんが、擦れて汚れてしまう可能性などもあるので、出来ることなら利き手の反対側の上から描くのがオススメです。
下絵がしっかり描けていればペン入れはどこからでも問題ないと思います。
ただし、上でお話しした「理想の線」を選ぶことが出来ないような場合。
この場合は普段と違う箇所から描くと余計に劣化してしまいそうな気もしますよね。
そんな時にオススメなのがトレース紙を利用した練習法です。
下書きの上からトレース紙をかぶせて、ペン入れの練習をします。
トレース紙を変えて何度も同じ下絵で練習できるので比べることも出来ますし、消しゴムをかける手間も省けるのでオススメですよ。
私も試したことがありますが、トレース紙は100円ショップで手にいれることが出来たので実践しやすい練習法だと思います。
続いて技術的な面について。
線を描く際に一気に長い線を引く人もいれば、継ぎ足して描く人もいると思います。
正直どっちが正解ということはないと思うのですが、最初のうちは継ぎ足してキレイな線をひくのは難しいのではないかと思います。
プロの方はすごくキレイに線を継ぎ足して描かれる方もいますが慣れない素人がやるとどうしても継ぎ足した部分が不自然な感じに。
個人的には一気に長い線をキレイに引けるように練習するほうが難易度が低めかなと思います。
他に意識する点として線に強弱はつけていますか?
これをするのとしないのでは出来栄えがうんと変わるのでぜひ実践してみてほしいです。
私自身イラストを描きますが昔のイラストを見ると一切強弱なんてついていません。
ゆえにイラストにメリハリがないんですよね。
ただどこに強弱をつけるのか難しいというのがあると思います。
最終的には好みなるとは思いますが、分かりやすい基準として柔らかい所は細く、硬い所は太くというのがありますね。
線と線が重なっているところ(髪の毛や服の脇の部分など)は太く描くというのも分かりやすいと思います。
その他にも光の向きを意識してみるなどさまざまな方法がありますが、あまり一気にやるとなにがなんだか分からなくなると思いますので少しずつ試してみて気に入るものを見つけてみてくださいね。
イラストのペン入れを上達させよう!まとめ
イラストのペン入れを上達させるために、苦手の原因を探り、コツを抑えつつ練習することをオススメしました。
もちろん上記に紹介した方法以外にも上達する方法はあると思います。
例えばデッサンやスケッチなどの技法書、漫画の描き方教本などをじっくり見て勉強したり、好きな漫画家さんやイラストレーターさんの絵を参考にしつつ良いと思ったところを真似して実践してみるなど。
ペン入れを上達させるためにはさまざまな方法があると思いますが、自分に合った方法を見つけることが大事かなと思います。
試行錯誤しつつステキなイラストを完成させるために頑張っていきましょうね。
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