イラストを描く際にアタリを取りますか?
取る人も取らない人もいるとは思いますが、そもそも「アタリ」とは何かよく分からない方もいるのではないでしょうか。
私も最初はアタリの意味がよく分からず、これって意味あるの?何のために描いてるの?とよく思っていました。
けどこれって当たり前なんですよね。
アタリの意味もよく分からずなんとなくで線を引いているだけでは、その役目を果たしていないのですから。
「アタリ」とは何のために取っているのか、その意味をしっかりと理解した上で描くからこそ意味があるのです。
ですからもし、アタリについてよく分からないのであれば、ここで一度確認してみてはいかがですか。
イラストのアタリにはどのような意味があるのか?
ではさっそく本題です。
アタリはそもそも何のために取るのでしょうか。
アタリは描きたいものの大まかな位置決めをするために取るんですよね。
人物のイラストを描いていて、「あれ?なんだか顔と体のバランスがおかしい?」みたいな経験はありませんか?
このような感じでいきなりバランス良く正確に描くことが出来ない場合にアタリは非常に役に立ちます。
これから描こうとする物の大きさや長さ、位置や角度などの「おおよその目安」を目印として付けておくことでバランスが狂わないようにすることが出来るのです。
アタリをそれなりに丁寧に描く人もいれば大雑把に適当な丸と線だけで済ませる方もいます。
そのどちらが正解ということはないんですよね。
アタリとは自分が絵を描く上でのガイドラインのようなものなので、自分がそれを見てアタリとしての機能、つまりバランスのとれたイラストを描くのに役立っていると感じられたなら十分に意味はあります。
もしアタリを取ってもバランスがとれないというのであれば、一度自分のアタリの取り方を見直してみましょう。
そもそもアタリが間違っていれば、それに習って描いてもバランスのおかしい絵になってしまいますからね。
顔と体の比率なんかをしっかり把握して描いてみて下さい。
左右の目の大きさや高さ、それにたいする耳の位置、もしくはどこに関節が来るのかなど。
このような点をアタリを取ることによってバランス良く描けるようになるのです。
最初のうちは難しいと思いますが頑張って取り組んでみて下さいね。
イラストのアタリは必ず必要なのか?
上でアタリについて説明しましたが、では必ずしもアタリを取る必要はあるのか?そう聞かれると答えはノーです。
別にイラストを描く上で自分が必要性を感じなければ描く必要はないのです。
アタリはバランスを取るためのものですから、無しでもバランス良く綺麗に描けるなら特に描く必要はないでしょう。
アタリはあくまでも形を作る上での目安にすぎないですからね。
ただアタリを描くとバランスが崩れるから描かないというのであればそれはちょっと待って下さい。
「アタリを描くとバランスが崩れる」けれど「アタリ無しならバランスが良い」のであれば問題ないとは思いますが、「アタリ無しでもバランスが取れない」場合は顔と体の比率や構造が理解出来ていないことが原因として考えられます。
このような場合は多少嫌気はするかもしれませんが、まずはしっかりとアタリを取れるようになったほうが良いかと思います。
アタリ無しでも綺麗にバランス良く描ける人は、やはり頭の中に体の構造などがそれなりに入っていると思いますので。
アタリを取る、取らないは個人の自由ですが、バランスがとれなくて悩んでいる方はアタリを取るほうがおすすめですよ。
まとめ
いかがでしたか。
アタリとは何のためにとるのか理解できたでしょうか。
慣れないうちはアタリそのものが難しく感じるかもしれませんが、バランスを取るのに役立つのでぜひ描けるようになって下さいね。
こちら(イラストの描き方や考え方に関する記事一覧)に顔や体のアタリの取り方について説明した記事もあるので良かったら参考にどうぞ。
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