イラストの練習法として広く知られているのが模写ですよね。
イラストを描く人なら実践してみたことがある方も多いのではないでしょうか?
しかしその一方で「なんとなく」模写しているだけ、になっている方も多いのでは?
模写のやり方はこれが正解!というのがあるわけではありませんが、参考までに模写のやり方やそのメリットを知っておくほうが上達に繋がるのではないかと思います。
模写をしたことがある人も、これから取り組もうと思っている人も、模写について一度確認してみましょう。
イラストの模写のやり方について
まず模写をしたことが無い場合、どうしたら良いのか分からないかも知れませんね。
模写はその言葉からも分かるかも知れませんが簡単に言うと
「お手本を真似て描く」ことを言います。
お手本とするのは好きな作品で構いません。
自分がこんな風に描けるようになりたいと思う作品があるのであれば、
それを真似してみると良いかもしれませんね。
お手本をしっかりと見て、真似する。これが基本です。
ただしあくまでも目で見て真似ているだけなので、似せるのが難しく上手くいかない場合もあります。
そんな時はお手本と描く紙の両方に縦横線を入れ、ブロック分けをしましょう。
その線を基準に見本を真似して見て下さい。
線無しの場合と比べてやりやすくなるのではないかと思います。
この方法である程度描けるようになったら、線無しで挑戦するのが個人的にはおすすめです。
線無しで模写する方が難易度は高めで高度な技術が必要となりますので。
とはいえ、このやり方じゃなくてはいけないというものでもないので、自分が上達している、効果があると感じられる方法で実践してみて下さいね。
イラストの模写の基本を知ろう
模写のやり方は分かったとして、そもそも模写をすることにどんな意味があるのか。
画力の向上のための練習とは分かっていても、模写がどのようにしてそこに繋がっているのかを理解していないと成果が出ないかも知れません。
ここでポイントになってくるのが、「ただ真似する」のではなく
「意識して真似する」ことです。
ようするに考えて描かないと意味が無いんですよね。
体の構造、ポーズをとった時の体のパーツの動き、顔のパーツの配置はどのようにすれば良いのかなど、そういったものを意識してみて下さい。
「なぜここはこうなるのか」、これを意識し、理解することで自分の画力向上に繋がるのです。
描きながら考えるのが難しければ描き上がったものとお手本をしっかりと見比べて下さい。
おそらくなんか変だな?おかしいな?と思うところがあるのではないでしょうか。
そう感じたのであればその理由を考えてみましょう。
きっと自分の改善点が見つかるはずです。
模写をただの作業ではなく、意味のあるものにするためには、「意識して取り組む」ことを忘れないで下さいね。
イラストの練習として模写をする効果は?
では上記のことをふまえて、模写ではどのような効果が見込めるのか考えてみましょう。
結論から言うと、「お手本の中にある表現方法を学ぶことが出来る」と言えるのではないでしょうか。
ただし何を学ぶことが出来るかはその人次第です。
模写をする際自分が何を学びたいのか、そしてそれを学ぶためにどんなことを意識して取り組むのか。
人物を模写するのか、背景や建物を模写するのか、どちらも含まれているものを模写するのか。
学びたいのは体のパーツの描き方ですか?
それとも背景に関することですか?全体的な構図ですか?
模写を始める前に一度自分が学びたいことは何か考えてみて下さいね。
そうすれば自ずとどのような模写をすれば良いのか分かってくると思いますよ。
まとめ
いかがでしょうか、模写についての知識は深まりましたか?
模写とはただ描き写すだけの作業ではありません。
しっかりと画力向上に繋げるためにも、表現における工夫やテクニックなどがどう用いられているのかを意識しながら取り組んでみて下さい。
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